三、ジャンピングアタック(空振り

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「ああん、だめ、だめよ。痛い。痛いわ」 「本当に、身体が硬いんですね。ほら、もう少しこう、足を開いて」 「や、やぁああっ だめ、だめよ」 「何してんだよ」 拳で血祭りに来る予定が、いざ髭おじさんに連れられて二階に上がってみればマットの上で足を開き、背中を押されている業平と、タンクトップのジョージさんがいた。 「いや、まじで何してんの?」 「丞爾くんが、やめてくれないの。酷いわ」 「いや、これ、私が助けに来る必要あった? 私の焼肉食べ放題を邪魔するほど、命に危険があったの?」 血祭りにあげるのはジョージさんでもなく、髭おじさんでもなく、業平だったのかもしれない。 「ああん。だって、だってね。ホテルに予約してるっていうのに、お互い汗を流してからとか言うの」 「一方的に業平だけ汗かいてるね。じゃあ、いけるんじゃない。ホテル行こう」 私が促すと、ジョージさんが前に立ちはだかる。 「駄目です。虹村社長はデスクワークばかりで、綺麗な体すぎます。もっとお腹にきんにくつけないと」 「業平が嫌がってるのに、なぜ?」
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