四、休憩タイム

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「私の家にこれが入っていたって言うと、私に何か丞爾くんのことを知らせたかったのかもしれない」 「もしかしたら、俺みたいな貧乏人が虹村社長によくして頂いているからですかね」 「気にしないで。貴方のことを私は本当に可愛いと思っているんだから」 「……じゃあ、付き合っちゃえよう」 今日呼び出したのは、このホテルで、このファイルを見せて、怯えるジョージさんを業平が慰める。そしてそのまま、ベットへって流れができていたはずだ。 私をあの時、ジムに呼ばなければ、だけど。 そうしたら私だってお腹いっぱい焼肉を食べられたし、二人はセックスできていたんじゃないかな。 なので、空気を読まずにそういってしまった。 「な、何を言ってるの」 「だってさ、ジョージさん怖がってるじゃん。それを守れるのは業平しかいない。ジョージさんは業平のことどうよ」
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