四、休憩タイム

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 私は恋のキューピット。 なんて思う暇もないほど、二人は固まった。 いや、ジョージさんが固まるなら分かる。なんで業平まで固まってるの。 「あの、虹村社長は俺のことを可愛がってくれてますが、それは仕事だけっていうか。ね!」 本人にその気なんてねえよ、とはっきり言われた業平は固まるしかない。 が、これでジョージさんは恋愛感情が一ミリもないと気づいたんだから、次はその先もだ。 「業平、はっきり言っちゃいなよ」 「え、えーっと」 「ライクじゃなくて、ラブだって」 「きゃー」 叫びながら、ジョージさんをソファから押しのけて、ソファに突っ伏すと、クッションの下に頭を埋めている。 「え、っと?」 おろおろする彼に、放り投げたファイルを渡すと首を振られた。 受け取りたくないらしい。ゴミ箱に投げ入れてみる。 「分かったわ。丞爾くん。私ね、あなたのことが、ずっと可愛いなって思ってたの」 「はい」 「ちょっと隣の部屋で抱いてもいいかしら?」 ジョージさんの口がネコみたいな可愛い口になった後、目が点になって首を傾げた。 「俺が、虹村社長を」 「いいえ。私が丞爾くんを」
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