プロローグ

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「きゃ、きゃーっ 何を言ってるの! 女の子からそんな、はしたない。だめよ」 「あ、私、経験ないから、業平がリードしてね」 「服を脱いだくせに、処女!? 馬鹿なの? 麻琴ちゃん、お馬鹿なの?」 結婚しなくても、業平の美形な子ども作ればご両親は安心かもしれない。 そう思ったただの親切心からなのだけど、業平の顔は真っ赤になったり青くなったり忙しい。 業平のご両親は、この家を業平に渡して田舎の別荘だった場所に隠居。 野菜を育てたり、バス旅行したり、老後生活を謳歌している。 ただ一つ、高齢で産んだために甘やかした業平の結婚だけを心配しているだけ。 業平は、両親が田舎に行ってから、この煉瓦つくりの旧華族の館(明治時代からある、市の文化遺産に申請中)の中の家具を自分の好きなように改装していて私に自慢するのが日課だった。 そんな業平と私がエッチできるかというと、正直私もまったく分からないし想像できなかった。 「まって! 信じられない、あなた、その下着なに?」
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