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下着姿になった私を見て、業平が体をふるふる震わせている。
そんな驚くことか。
「ひい、ベージュ! ベージュなんて裏の商店街のおばあちゃんぐらいしか着てないわよう」
「あ、当たり。商店街の北田洋服店のおばあちゃんが、女の子は体を冷やしたら駄目よって。くれたの。臍まで隠れるんだよね」
「腹巻みたいなベージュの下着なんて、私の心のちんこが萎えるわ」
しくしく泣きだした業平が女々しくて、ジーンズに指を入れて中を覗き込んだ。
「あんたも、布が少ないじゃん。これ、サイズ小さいの?」
「ビキニタイプなの! 下着のラインが浮き出るのが嫌だからこれなのよ。そんな下着で私を誘わないで。いい? 私と結婚したいなら最低限のお洒落をしてもらうわよ」
銀色にテカるぺらっぺらのジャケットを脱ぐと、私の肩に羽織らせてくれた。
てかこのジャケット、甘くて良いにおいがする。
「うちがこの前、コラボしたランジェリーブランドの下着、会社から自宅に送ってもらうわ。それを着なさい。ブラのサイズとか教えてちょうだい」
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