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なんて僕は汚くて気持ち悪いんだろう。 何とか自室まで戻ってきても体は小刻みに震えているし、手先足先は冷え切っていてもはや感覚は無い。 真っ暗な寝室にうずくまった。 同じ男同士なのに、折角友達になれそうだったのに、僕は、僕は…!! 心臓はドクドクと嫌な音を立てているのが聞こえるし、その鼓動がそのまま喉をせり上がってきて吐きそうだ。 切っ掛けなんて分からない、そもそも僕は斎藤君の事なんて何も知らない様なものだ。 何故? 僕はホモだったのだろうか? 確かに、僕は女の人に恋愛感情を抱いた事は無い。 けど、今まで男にこんな感情抱いたことだって無いんだ。 無意識に震える両の手をこすり合わせて、嗚咽を漏らした。 明日からどんな顔をして斎藤君と顔を合わせればいいんだよ。 アルバイトで家でもちょくちょく顔を合わすはずだ。 無理だ、絶対に無理。 何事も無かったように顔を合わせるなんてできっこない。 自分の事が気持ち悪くて、ゼイゼイと息をしながら全身を掻き毟った。 何かで自分を痛めつけて無いと、気が狂いそうだった。 爪の先がヌルリとした感触に変わったからもしかしたら血がにじんだのかも知れないが、そんなことはどうでもいい。     
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