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「うわあ!!サンキュー。これ限定版だろ?手に入れるの大変じゃなかったか!?」
吉野君が興奮した様子で言った。
結局撮影用に使ったものでは無く、僕にとメーカーさんから渡されていたものの中の一つを吉野君に渡すことにした。
念のため姉の許可も取ってあるので問題ないはずだ。
吉野君は山田君によかったなーと言われ、本当に嬉しそうに笑っていた。
喜んでもらえたようで良かった。
吉野君は代金を支払うと言ってくれたけど、そもそも僕自身ただで貰ったものだし、断ると本当にいいのかと何回も聞かれた。
「姉の会社が、サンプルとして貰ったものだから、お金はもらえないよ。」
僕がそう言うと、それならと言う事で今日のお昼を学食でおごってくれる事になった。
ちょうど、今日は購買でパンを買って食べようと思っていたので、ありがたく御馳走になることにした。
「斎藤も行くかー?」
山田君が聞く。
斎藤という名前だけでも微妙にドキリと心臓が高鳴る。
断るだろうという僕の予想とは反対に「ああ、行く。」と斎藤君は答えた。
山田君はじゃあ、4人で行くかと決め、吉野君に仕切るなと突っ込まれていた。
◆
お昼休みになり、4人で学食へ向かう。
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