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ちゃんと中学に通ってない僕でも通えるところはあるのかな?
でも、本当はこのままじゃいけないって分かってるんだ。
だから
「お姉ちゃん、これからよろしくお願いします。」
これはきっと、僕が変わるための第一歩。
◆
姉の新しい職場兼自宅はとあるマンションの1階と2階を貸し切っていた。
1階が仕事用のスペースで、ここは元々住居スペースではなくテナントとして貸し出されていたらしい、2階には3世帯分部屋があるが1室は大吾さんの仕事用として使い残りの2世帯分が居住スペースだ。
姉と大吾さんは始め姉と僕が一緒に住んで大吾さんが一人で住むと言っていたがそれは固辞した。
結局、僕は一人暮らしをするけれど、朝食と夕食が一緒に食べられる時は必ず一緒に食べるということで落ち着いた。
高校は悩んでいる、正直怖い。
この容姿は異端だ。
そんな事分かりきっている。
そりゃあ、モデルのような事をしてみて、そうは思わない人もいるという事も分かったけどやっぱり怖い。
正直にそう姉に話すと姉は事もなげにこう言ってのけた。
「じゃあ、変装すればいいのよ。」
姉はそう言うと、一旦部屋を出て行き、直ぐに戻ってきた。
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