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バキバキっ！
龍ちゃんは拳を握って指を鳴らし、
「囃音さん・・・、
凛斗の為に死ぬって言ったアンタは、
・・・俺等の姉ちゃんだ。
俺等の姉ちゃんを、
これ以上危険な目に合わせらんねえ。」
そう言って空手の構えを取った。
「東木がどうなっても良いんだなっ！」
武尊が怒鳴って言うと、
「俺等の弟を、
あんま見くびってんじゃねえぞクソ共がっ！」
龍ちゃんはそう怒鳴り返したっ！
・・・そうだよね。
僕は守屋鏡司と土門龍成の、
弟だもんね・・・。
ユッキーネくらいは、
一人で何とか出来なきゃダメだよね。
両手が空いてるんだから。
え～っとユッキーネは左腕を、
僕の首に巻き付かせるようにして、
シャツの右肩の部分を掴んでる。
右手は見えないけど多分、
こめかみの辺りに有るんじゃないかな？
首を捻って横に向いたら・・・、
アイスピックが目の前に有った！
「動くんじゃないわよ！」
ユッキーネがそう言った瞬間に、
右手でユッキーネの手首を掴む。
「このまま刺すわよっ！
・・・刺す・・・刺・・・。」
ユッキーネはそう言って力を入れるけど、
・・・アイスピックはビクともしない。
「あのさぁ・・・僕これでも男なんだよ？
女の人よりは力あるよ。
・・・ましてや両手なんだし！」
僕はそう言って左手でも、
ユッキーネの右腕を掴んで、
そのまま雑巾絞りの要領で、
ギューッと締め上げるっ！
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