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「そんなのどうやって助けんの?」
「部屋の窓から見える景色で、
場所を推理しろって事だと思います。」
「なるほど・・・。」
「ズ~ッとその画面でさ~、
ネット掲示板でも盛り上がん無くってさ~、
人気の無いViewTuberが、
再生数上げようとして釣りしてるって、
誰も相手にして無かったんだ。」
凜斗がそう付け加えてくれた。
「それで僕らもヤラセだと思って、
行く時間も来ちゃったんで、
観るの途中で止めて、
此処に来たんですよ~。」
言い訳をするかのように、
正人が言った。
「それが本当に事件だった訳ね?」
私がそう聞くと。
「うん。
通報を受けた警察が、
運営に配信されてる場所聞いてさ~、
救助したんだってさ。」
凜斗がネットニュースを見ながら言った。
「その動画って今、観れるの?」
興味本位で私が聞くと、
「今はチャンネル閉鎖されてるから、
観れなくなってるよ。」
と凜斗が答えた。
「実際の犯罪行為なんだから、
当然の措置よね・・・。」
納得するように頷いて私はそう言った。
「チャンネル開設者のViewTuberを、
警察が探してるらしいね。」
凜斗がそう言うと。
「しかし・・・、動機は何なのかな?」
正人が不思議そうに呟く・・・。
確かにそうだ・・・。
再生数アップの為に、
犯罪をするはずが無い。
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