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『囃音さん十三番目の魔女を見付けたよ!』
東木君から掛かってきた電話に出たら、
東木君がいきなりそう言った!
「えっ?十三番目の魔女を見付けた?」
驚いて思わず大きな声が出る。
「囃音!ちょっと代われ!」
武尊さんがそう言ってスマホを持っていく。
「東木君、
十三番目の魔女を見付けたって本当かい?
・・・・・・それで誰なんだい?
・・・・・・ユッキーネだって?被害者じゃないか?
・・・・・・根拠が有るんだね?
・・・それで警察には言ったのかい?
・・・まだなんだね?良かったよ~。
もし間違ってたら君が罰せられるからね。
僕達と一緒に警察に行くまで、
誰にもそれを言っちゃ駄目だよ。
名誉毀損とか面倒な事になるからね。
・・・それじゃお昼ご飯を一緒に食べてから、
僕達と警察に行こうか。
・・・この前のカフェの隣のファミレスは判るかい?
・・・じゃあそこで会おう。
・・・いいかい、まだ誰にも言っちゃ駄目だよ。
・・・それじゃあまたね。」
通話を終えて武尊さんは、
スマホを私に返してこう言った。
「出掛ける支度をするんだ。」
機嫌が悪そうな表情をして、
自分の部屋に入って行った、
武尊さんを見ながら、
「ユッキーネが魔女・・・?」
私は呟いていた・・・。
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