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間違いない・・・、
十三番目の魔女の正体はユッキーネ!
「さっき魔女は二人居ると言ってたが、
もう一人は誰なのか見当は付いてるのか?」
武尊さんが緊張した面持ちで、
東木君に聞いた。
「もう一人はクロプーですよ!
アイツら自分達のチャンネルを宣伝する為に、
早太さんを利用したんです!
自分達が疑われないように、
拉致されたとか言ってんですよ!」
東木君が強い口調で言う。
「なるほどクロプーか!」
武尊さんが納得したように笑顔になる。
東木君はニコリと頷き、
最後の一口となったカレーを頬張った。
私の為に魔女を見付けてくれた、
東木君の苦労を想像すると、
感謝の心と涙が溢れてきた。
「ありがとう・・・東木君・・・。」
掠れた涙声でそう口に出すのが、
・・・やっとだった。
武尊さんがメニューを東木君に差し出して、
「デザートくらいはまだ食べられるだろう?
事情聴取にどれくらい時間が掛かるのか、
判らないし食べておいた方が良いよ。」
笑顔で言う。
「そうですね・・・じゃあ遠慮なく!」
そう言ってメニューを受け取り、
東木君はデザートを選び始めた。
「事情聴取が終わったら、
トワル・ダ・ガコでフルコースと洒落こもう!」
その武尊さんの提案に東木君は。
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