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その女にスマホを渡して、
その女を睨み付けて東木君が言う。
「お前がユッキーネだな・・・。」
「流石ね名探偵君・・・。
後ろ向きなさい・・・。」
ユッキーネと呼ばれた女は、
東木君に後ろを向かせて、
後ろ手に手錠を掛ける。
そして私の方へ向き、
「囃音さん・・・、
声を出したりしたらこの子が死ぬわよ。
・・・大人しくしててね。」
東木君にナイフを突き付けて言った。
武尊さんに後ろ手に手錠を掛けられて、
「車に乗れ・・・。」
と言われて後部座席に押し込まれる!
反対側のドアが開き、
東木君の右足が入って来た時、
東木君とユッキーネの距離が少し開いた。
「東木君!逃げてっ!」
今なら・・・、
東木君だけなら逃げられる!
そう思った私は叫んでいた!
「黙れよっ!今すぐ刺すぞっ!」
武尊さんが怒鳴る!
「止めてよ・・・大人しく乗るから。」
そう言って東木君はそのまま乗り込む。
「・・・何で逃げなかったの?」
震える声でそう聞く私に、
「僕は囃音さんを置いて逃げられないよ。」
悲し気に東木君は答えた・・・。
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