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言わば人質である。
それ故に、
動画配信の翌日でも、
最初から観る事が出来るのだ。
点滴の装置が、
被害者の寝ているベッドの横にあり、
腕にチューブが刺さっている。
これは前回と同じだと、
凜斗が言っていた。
恐らく・・・、
点滴の中身が毒物とかなのだろう。
それが制限時間を過ぎると、
体内に注入されてしまうのだ、
・・・と予想される。
警察は点滴装置の仕組みを、
公表して無いので、
推測でしか無いのだが・・・。
この後、
制限時間が残り二十三分の辺りで、
警察が突入して来て、
被害者は保護されるのだ。
「単なる愉快犯なのかな?」
誰に尋ねるでも無く言うと。
「目的が判らんからな・・・。
そう見るしか無いな・・・。」
と守屋が言った。
身代金の要求は無いし、
誰かの釈放を、
要求してる訳でも無い。
そもそも要求自体が無いのだ。
犯人が何の目的で、
このような犯罪を犯すのか、
その理由が判らない・・・。
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