魔女退治

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冥界(めいかい)からだとぉ?」 白城(しらぎ)(うな)るように()うと、 「かなりビビってたみたいだけど?  アレは(ぼく)(つく)った早太(そうた)さんの(こえ)だよ。」 凛斗(りんと)小馬鹿(こばか)にしたように()う。 「囃音(はやね)さん・・・もう大丈夫(だいじょうぶ)です。」 ビデオカメラを片手(かたて)先輩(せんぱい)が、 囃音(はやね)さんの(そば)()()る。 「真璃(まり)さん・・・これは一体(いったい)?」 そう()囃音(はやね)さんに、 「囃音(はやね)さん(こわ)(おも)いさせてゴメン。  ファミレスから・・・、  (みんな)()けて()てくれてたんだ。」 凛斗(りんと)(こた)える。 「本当(ほんとう)はユッキーネが姿(すがた)()せた時点(じてん)で、  二人(ふたり)()()さえる予定(よてい)だったんですけど、  距離(きょり)近過(ちかす)ぎて危険(きけん)だったので、  出来(でき)ませんでした・・・(もう)(わけ)御座(ござ)いません。」 (わたし)警護(けいご)不備(ふび)()びた。 「え・・・?  それじゃ・・・武尊(たける)魔女(まじょ)だって、  ・・・気付(きづ)いてたんですか?」 まだ事情(じじょう)()()めてないように、 囃音(はやね)さんが()く。 「はい、気付(きづ)いていました・・・ですが、  ユッキーネと白城(しらぎ)(つな)がりを証明(しょうめい)する(ため)に、  こういう手段(しゅだん)()るしかなかったのです。」 そう(わたし)(こた)えると、 「(わな)にハメられてたのが私達(わたしたち)だった(わけ)ね。」 自嘲(じちょう)するように幸音(ゆきね)()う。 「フフフヒヒヒヒャハハハッ・・・その(とお)りだ。  貴様達(きさまたち)我々(われわれ)()(ひら)(うえ)で、  いいねダンスを(おど)(くる)っていたに()ぎないのだ。」 この雰囲気(ふんいき)をぶち(こわ)守屋(もりや)発言(はつげん)に、 「アンタは(だま)ってて!」 と(わたし)一喝(いっかつ)してた。
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