魔女退治

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名探偵君(めいたんていくん)一目(ひとめ)(わたし)を、  ユッキーネと見抜(みぬ)いた(とき)気付(きづ)くべきだったわ。  ・・・武尊(たける)(わたし)(つな)がりに、  気付(きづ)いて()ければ()ない台詞(せりふ)よね。」 そう()って幸音(ゆきね)は、 ナイフを()ててポケットからスマホを()し、 凛斗(りんと)近付(ちかづ)いて()く・・・。 「凛斗(りんと)()()けて!」 (わたし)はB・Bガンを(かま)えて幸音(ゆきね)()け、 凛斗(りんと)注意(ちゅうい)(うなが)しながら、 白城(しらぎ)(うご)きを警戒(けいかい)した。 白城(しらぎ)()げる算段(さんだん)をしているのか、 (せわ)しなくキョロキョロと(まわ)りを()ている。 「スマホを(かえ)すだけよ。  ()けを(みと)めるわ・・・。」 幸音(ゆきね)はそう()って、 (やさ)しそうな微笑(ほほ)みを()かべて、 凛斗(りんと)(まえ)()ちスマホを()()す。 凛斗(りんと)(いぶか)しながらも、 スマホを()ろうとして()()ばす。 凛斗(りんと)()がスマホを(つか)んだ(とき)! 「武尊(たける)っ!()めなさいっ!」 幸音(ゆきね)突然(とつぜん)そう(さけ)んだ! 白城(しらぎ)(ほう)全員(ぜんいん)()()く! 「へっ?」 そこには突然(とつぜん)名前(なまえ)()ばれて、 呆気(あっけ)()られている白城(しらぎ)姿(すがた)があった。 しまったっ! (あわ)てて幸音(ゆきね)(ほう)視線(しせん)(もど)すと、 そこには凛斗(りんと)(うし)ろから羽交(はが)()めにし、 アイスピックを()()けている幸音(ゆきね)()た! 「このガキ()されたく()かったら(みち)()けなさいよっ!  武尊(たける)っ!ボーッとしてないで、  アンタは囃音(はやね)人質(ひとじち)()りなさいっ!」 悪鬼(あっき)(ごと)形相(ぎょうそう)で、 幸音(ゆきね)がそう(さけ)ぶように()った!
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