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「真璃っ!お主・・・、
高橋達に株を全部売ったそうじゃなっ!」
「兄さん・・・、
その口調止めてくれないかしら?
ウザイしキモイし刺したくなるから・・・。」
「癖になったんじゃ!仕方無いじゃろ!
それより親父達にまで、
株を売らせたそうじゃな?」
「そうよ~。
どうせこれから下がるんだから、
その前に売るのが当たり前でしょ?
兄さんも売るべきじゃないかしら?」
「お前のせいで次の取締役会じゃ、
ワシは社長解任確定じゃぞっ!」
「良いじゃないの。
辞めて新しい会社立ち上げれば。」
「簡単に言うなっ!」
「サイネクスは終わりよ。
ゲームのコンテンツなんて頭打ちなんだから。
前に言ってた、
新しい会社やりなさいよ。」
「・・・あれか?
ホワイトハッカー集めて、
新しいセキュリティーシステムを、
開発する会社の事か?」
「そうよ~。
高橋達は反対してたけど。
サイネクスが生き残る為には、
あの企画しか無いと思ったわ。」
「人材が居らんのじゃ!」
「一人なら居るけどね・・・。」
「前に言ってた奴か?
警察のデータベースに、
ハッキング出来るとか言う・・・。」
「そうよ~。
兄さんが新しい会社立ち上げたら、
・・・紹介してあげるわ。」
「随分勿体振るんじゃな?」
「当然よ・・・。
私のお気に入りの子なんだから。」
「実はな・・・、
そのお前の秘蔵っ子の腕を見込んで、
一つ頼みがあるんじゃ。」
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