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押入れから出した?
下のダンボールは埃だらけなのに、
埃が無いわね・・・?
「埃が付いて無いですね・・・、
囃音さん拭きました?」
「いえ・・・、まだ触っても無いです。
そう言えば綺麗ですね・・・。
何故なんでしょうか?」
誰かが触っていると言う事になる・・・。
「触って無いのに、
どうやって押入れから出したの?」
凛斗が聞く。
あ・・・、そうだわ・・・。
触らないと出せないわね・・・。
「ダンボールごと引っ張り出したんです。
中身が空なんで軽いんです。」
なるほどね・・・。
「囃音、
警察はそのノートパソコン、
持って行かなかったのか?」
白城さんが聞く。
「押入れの中の物は、
持って行って無いの。」
囃音さんはそう答えた。
「じゃあ・・・、一体誰が?
何の為にノートパソコンを拭いたのかしら?」
私が疑問を口にすると、
「もしかして・・・、十三番目の魔女が?」
そう凛斗が呟く・・・。
「見てみないか・・・?」
白城さんの提案に、
「・・・見ましょう。」
囃音さんが頷きながら言った。
「僕が操作します!」
凛斗が手袋をはめてノートパソコンを、
手に取り電源のスイッチを入れた。
「バッテリーが生きてる・・・、
最近使われてるよコレ・・・。
ロックは掛かって無い・・・。
動画ファイルだけアイコンが有るね・・・。
作成された日付は・・・。
事件のあった日だ・・・。」
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