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凛斗は何かを感じたのか、
パソコンにUSBメモリーを差し込んで、
「開きます。」
と言って動画ファイルをクリックした。
モニターに映し出されたのは、
早太さんとベッドの横に立つ、
十三番目の魔女の姿だった!
『ちゃんと撮れてるかな?』
『大丈夫ダヨ。
サッキノハ録画出来テタカラネ。』
『随分放ったらかしだったから、
ちゃんと作動するか心配だったんだ。』
『心配性ダネ君ハ、
ソンナ事ヨリモ動画ヲ残ス理由ヲ、
言ッテクレナイカ?』
『ああ、そうだったな!』
まるで友達のように会話する二人・・・。
これは・・・、どう言う事なの?
『私、田切早太は、
これより自殺致します!』
その言葉に全員が固まる。
・・・自殺?
『この動画を残すのは、
万が一、
囃音に殺人の容疑が掛かった時に、
その疑いを晴らす為と、
十三番目の魔女と呼ばれるこの方が、
万が一逮捕された場合に、
自殺幇助である事を証明する為に、
この動画を残します。』
『ハイ、良ク出来マシタ~!』
十三番目 の魔女が拍手する。
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