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「この一連の眠り姫事件は、
田切早太氏の自殺願望を叶える為に、
十三番目の魔女が画策した、
自殺幇助であったと言う事か・・・。」
鏡ちゃんはそう言って目を閉じる。
「何で?・・・何でこんな馬鹿な事を?」
詩夜璃さんはそう言って、
両手で顔を覆った。
僕はUSBメモリーにコピーしたあの動画を、
真璃さんと相談して皆に観せる事にした。
十三番目の魔女にパソコンを初期化されて、
パソコンの履歴じゃヤツを追えないから、
他の方法でヤツを見付けるしか無い!
その方法を皆に考えて欲しくて、
この動画を観せたんだけど・・・。
「かわいそうだよ・・・、
こんなのひどいよ・・・。」
摩子ちゃんはポロポロ涙を流してる。
「気持ち・・・、解る気もする・・・。」
加奈子さんがそう呟いて涙を拭く。
「クソっ・・・、イラつくなっ!」
龍ちゃんがそう言って掌をパンチする。
「他の方法・・・、
考え無かったんですかね・・・?」
正人が目に涙を溜めて言った。
「皆っ、
十三番目の魔女を見付け出す方法・・・、
何か思い浮かばないかな?
パソコンはHDDが初期化されてて、
誰と通信してたか調べられないんだ!
ヤツを追跡する方法を皆で考えようよ!」
僕は皆の顔を見回して言った!
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