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「でもこれから土門の所にご飯食べに行くのに、
そんな段ボール二つもど~すんのよ?」
「あ・・・、そっか~。ど~しよっかな~?」
私達は土門を助けた御礼として、
土門の実家である料亭朱鷺松へ、
御招待されているのだ。
その途中で先輩の忘れ物を取りに、
栄大の映画研究部の部室に寄ったのだ。
そこで加奈子が、
ヒーロースーツを発見したのだった。
「これ真璃の車に積め無いかな~?」
加奈子にそう問われて、
先輩は箱のサイズを目算する・・・。
「積めるんじゃないかしら?
積め無かったら歩けば良いんだし。」
そう答える先輩。
嫌な予感・・・。
「先輩・・・、誰が歩くんですか?」
答えは判りきってはいるが、
一応、尋ねてみた私。
「ん?鏡司君と詩夜璃よ。」
当然のように先輩は答えたのであった。
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