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それに気付いたネッピーが心配して、
コメしてくれたんだ。
『ケンカじゃ無いんだけどね。』
ってコメを返す。
『悩み事かな?
アドバイスくらいは出来るかも知れないし、
話してごらん?』
そうコメが返って来て、
ネッピーのアバターがチョコンと座る。
ネッピーはたまに皆の悩み事相談に、
的確なアドバイスをしてくれたりする、
ウチのチームの相談役だ。
法律とかにも詳しくて頼りになる。
僕もアバターを座らせて、
こうコメを入れた。
『悩みって訳じゃ無いんだけど、
眠り姫事件の事考えてた。
ネッピーはあの事件どう思う?』
ネッピーが返してくれたコメを見て、
僕はビックリした!
『あれは愉快犯の仕業に見せ掛けた、
計画殺人だからね~。
犯人は殺された被害者の身内だよ~。』
こう書かれていたからだ!
慌てて返信する。
『何で言い切れるの?』
『簡単な事だよ~!
殺された被害者は寝たきりだったんだ。
犯人は外出出来ない彼を、
どうやって見付ける事が出来たんだい?
無差別の通り魔的な犯行なら、
彼が被害者に選ばれる事は無い。
それに寝たきりならヘルパーなり身内なり、
必ず介護する人間が側にいる。
それがその日だけ側に誰もいないなんて事が、
そもそも有り得ない事だからだよ。
計画的な犯行で無い限りはね。』
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