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結論としては積めた。
リアシートの後ろのスペースに一個と守屋。
リアシートに一個と私。
その配置で何とかなった。
「先にアタシの部屋行って下ろそ~!」
と御機嫌な加奈子。
それとは対照的に、
無理矢理な体勢で苦しそうな守屋。
「な、何故にっ・・・、俺様がっ・・・、
こっ・・・、このようなっ・・・、
せ、責め苦をっ!」
「良いじゃ~ん!
元カレなんだから協力してよ~!」
図々しくもそう言う加奈子を、
「加奈子!それ単なる設定だからね!」
そう言って嗜める私。
「そ、そもそもっ・・・!
アイリーンの方がっ・・・、
か、体がっ、小さいのだからっ!
アイリーンがっ・・・、此方だろっ?」
無茶な事を言う守屋にも、
「嫌よっ!
何で私が、
そんな中国雑技団みたいな事、
しなきゃなんないのよ?」
そう返して諦めさせる私。
「良いから行くわよ。」
そう言ってアクセルを踏み込む先輩。
「ぐおっ・・・。」
後ろから守屋の呻き声が聞こえた。
こんな調子で、
無事に朱鷺松へ辿り着けるのだろうか・・・?
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