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「う~ん・・・。
何かね・・・、上手く言えないんだけど。
ゾワゾワっとしてるんだ・・・。
心が落ち着かないって感じがする・・・。
魔女を見付けないとヤバイって気がするんだ。」
「気のせいよ凛斗。
目的を達成した十三番目の魔女が、
再び事件を起こす可能性は無いわ。
眠り姫事件は終わったの。
それに警察に捕まえられないなら、
素人の私達には尚更無理よ。」
私はそう言ってアイスを掬い口に運ぶ。
「やっぱり諦めるしか無いのか・・・。」
そう言ってため息をつく凛斗に、
「そうよ・・・、諦めるしか無いのよ。」
と追い打ちをかけるように言う私。
残り半分になったバニラアイスを食べながら、
『もう一個くらいは食べられそうだ・・・。
チョコにするか?ストロベリーにするか?』
等と考えていた時に、
「ただいま~。」
と言いながら守屋が入って来た。
「鏡ちゃんお帰り~。」
「お帰り~。」
「アイリーン・・・、そのアイスは買って来たのか?」
「アンタが経費で買って来たヤツだけど・・・。」
「違うぞっ!
あのアイスは俺が自腹で買った物だっ!」
何い~っ!
経費で買ったんじゃ無いのっ?
・・・マズイ。
経費で買ったアイスだと思ってたから、
勝手に食べて良い物だと思ってた!
まさか守屋が自腹で買った物だったとはっ!
どうやってこの場を切り抜けよう・・・。
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