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「流石は我等が大首領様だわ!
私達の日頃の激務を慰労する為に、
自腹を切ってまで私達幹部の為に、
アイスを買い置きして下さるなんて!」
この場は何とか煽てて切り抜けるっ!
普通は素直に謝るのが筋なのだが、
それが出来る私ならば苦労はしないっ!
アイスを食べて当然の流れに、
強引に持っていくのだっ!
「アイリーン貴様っ!
露程もそんな事は思っておらんくせに、
都合の良い時だけ大首領様とか言うなっ!
それに激務と言う程の仕事はしとらんだろっ!」
流石にそう易々とは事は運ばないようだが、
それを何とかしてみせるっ!
「仕事はこれからするのよっ!」
「何をすると言うのだ?」
「十三番目の魔女を探し出すのよっ!」
「えっ?
詩夜璃さん・・・、
さっきは諦めるしか無いっていってたじゃん?」
凛斗が余計な事を言う。
「凛斗・・・、
それは話の途中だったからよ。
その後にこう続けるつもりだったのよ・・・。
私達なら探し出せるってね!」
正直に言うと探し出せるはずなど無いが、
この場を切り抜ける為に利用させてもらうっ!
「アイリーン・・・、
この前は警察に任せるべきだと言ってたろ?」
「警察には無理だからよ!
警察が持ってる証拠は全て、
十三番目の魔女によって改竄された物なのよ!」
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