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そう説明してホワイトボードを見る。
・・・十三番目の魔女を見付けるなんて無理だ。
これだけの情報で見付かる訳が無いのだ。
「やっぱり変だよ。」
凛斗が呟く。
「何が変なのだ?」
凛斗の呟きに守屋が反応した。
「十三番目の魔女は、
パソコンに詳しいはずなんだよ。
早太さんのパソコンのデータを消すのに、
HDDを初期化して、
データの復元を不可能にしてるんだ。
パソコンに詳しく無い人なら、
初期化の仕方とか判んないよ。
それなのに生配信をクロプーにやらせたり、
ユッキーネに生配信の仕方を、
教えてもらったりしてるじゃん。
全部自分で出来るはずだよ。
アカウントを聞けば良いだけなのに、
何でそんな事をしたんだろう?」
「つまりタナトスが言いたいのは、
十三番目の魔女が、
パソコンの素人を装ったのは何故か?
・・・と言う事だな?」
「うん!」
守屋の問い掛けに、
凛斗が大きく頷いた。
「パソコンに詳しいけど、
ビューチューブの配信の仕方は、
知らなかっただけなんじゃないの?」
私が素っ気無く言うと。
「パソコンの初心者でも、
簡単に配信出来るのが、
ビューチューブの売りなんだよ。
十三番目の魔女なら、
簡単に覚えられるはずなんだ!」
凛斗が力強く反論する 。
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