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確かに凛斗の主張には一理ある。
これだけ用心深い十三番目の魔女が、
何故事前にビューチューブの配信方法を、
予習して置かなかったのか？
クロプーに配信を手伝わせるのは、
拘束を解かなければならないと言う、
かなり高いリスクがあるのだ！
拘束を解いた時に、
暴れられて逃げられる可能性があるし。
最悪・・・、
逆にクロプーに取り押さえられて、
そのまま警察に突き出されてしまう、
可能性だってあるのだ！
格闘技に自信があるとかなのかも知れないが、
クロプーを拘束したまま凶器で脅して、
アカウントなりパスワードなりを聞き出して、
自分で生配信した方が遥かに安全だ！
それにもう一つ・・・。
事前に音声を準備して置いた事だ。
何でそんな面倒臭い事をしたのか？
「凛斗、一つ聞くけど、
変声機の声を元に戻す事って出来るの？」
私がそう尋ねると凛斗は少し考えて、
「出来ないと思うよ多分・・・。
使った変声機と同じ変声機が要るし、
同じ変声機でも、
ピッチをどれくらい上げ下げしたかが、
判んないとダメだからね。
警察なら出来るのかも知んないけど、
技術的に警察でも無理ポだよ。」
そう答えた。
ピッチ・・・、
意味が判んないのでスルーする。
兎に角無理っぽいのね・・・。
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