29人が本棚に入れています
本棚に追加
「すごいよ詩夜璃さんっ!
そうだよ!きっとそうだよっ!
十三番目の魔女はビューチューバーだよっ!」
凛斗が興奮気味に声をあげた。
「確かにその可能性は高いのかも知れないな。
だがそうだとすると捜査権の無い我々では、
これ以上の事は出来ぬ・・・。」
守屋が静かにそう言う。
「何で出来ないの?
クロプー達に聞きに行こうよ!」
凛斗が無茶な事を言う。
「守屋が言ったでしょ、
私達には捜査権が無いって。
それに住所とか判らないでしょ?
たとえ住所とかが判って聞きに行ったとしても、
警察でも知り合いでも無い奴等に、
個人情報なんか教えてくれないわよ。」
「じゃあどうすんの?諦めんの?」
凛斗が口を尖らせて食い下がる。
「私達が出来る、
別の方向から攻めるのよ!」
本当はここで話を終わらせても良いのだが、
私としては守屋が強制的に止めた!
・・・と言う事実が欲しい。
その事実を作り上げて、
守屋の心に負い目を作る事が、
その後のアイスの交渉で、
私が有利になる為に必要なのだ!
次に私が言う台詞を聞けば、
守屋は間違い無く止める!
「牙龍会の望月さんに、
闇ルートの売人を紹介してもらいに行くのよ!」
最初のコメントを投稿しよう!