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何で止めないのよ守屋っ!
普通は止めるだろっ?
牙龍会なんか行っちゃったら、
クスリ漬けにされて売春とかさせられて、
終いには外国に売られちゃうでしょっ!
何で止めてくれないのよっ!
「早く行こうよ詩夜璃さんっ!」
行く気満々の凛斗がウザイ・・・。
この場をどう切り抜ける?
・・・そうだっ!
「いきなり牙龍会に押し掛けるのは危険だわ。
先に蔵武建設へ行って秘書の・・・、
宝陽さんに口利きして貰って来るわ。
私が一人で行って来るから、
二人はアジトで待機しててね!」
これよこれっ!
一人でアジトから離脱して時間潰した後、
『断られちゃったゴメンっ!』
って電話して家に帰るっ!
これしか無いっ!
「ダメだよ詩夜璃さん!僕等も行くよっ!」
凛斗の優しさが今はウザイ。
「皆で行くと警戒されるわ。
だから私一人で行くのよ。」
「アイリーンの言う通りだぞタナトス。
我々が何かを企んでいると、
警戒されてはマズイからな・・・。
俺達が付いて行くのは、
蔵武建設の前のカフェまでだ。」
黙れ守屋クソ野郎っ!
・・・コイツ気付いてる。
私がアイスの件を有耶無耶にする為に、
魔女探しをやってる事に、
・・・コイツ気付いてるっ!
フフ・・・、上等じゃない守屋。
『あの時止めておけば良かったあっ!』
って後悔させてやるからねっ!
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