第６話 神から与えられた権利

それぞれの思惑

「そうね・・・。
　それじゃ出掛(でか)けましょ・・・。」

詩夜璃(しより)さんがニヤッと笑(わら)ってる！

「そうだな・・・。
　出掛(でか)けようではないか・・・。」

鏡(きょう)ちゃんもニヤッと笑(わら)ってるっ！

やったあっ！

遂(つい)に鏡(きょう)ちゃんと詩夜璃(しより)さんが、
本気(ほんき)で魔女(まじょ)を探(さが)す気(き)になってくれたあっ！

二人(ふたり)で笑(わら)ってるって事(こと)は・・・。

十三番目(じゅうさんばんめ)の魔女(まじょ)を追(お)い詰(つ)める計画(プラン)が、
二人(ふたり)の頭(あたま)の中(なか)ですでに出来上(できあ)がってるんだっ！

やっぱりスゴいよこの二人(ふたり)はっ！

僕(ぼく)なんかじゃ何(なに)も思(おも)い浮(う)かば無(な)かったけど、
この二人(ふたり)にはすでに、
十三番目(じゅうさんばんめ)の魔女(まじょ)の背中(せなか)が見(み)えてるんだ！

流石(さすが)だよっ！鏡(きょう)ちゃんと詩夜璃(しより)さんはっ！

「行(い)こうっ！行(い)こうよっ！」

僕(ぼく)はそう言(い)って、
慌(あわ)ててノートパソコンの電源(でんげん)を落(お)として、
手(て)に持(も)った。

「楽(たの)しみね・・・。
　ウフフッ・・・。」

詩夜璃(しより)さんが自信満々(じしんまんまん)に笑(わら)う。

「ああ・・・、楽(たの)しみだ・・・。
　フフフ・・・。」

鏡(きょう)ちゃんも自信満々(じしんまんまん)に笑(わら)う。

「ホントに楽(たの)しみだねっ！
　アハハハハッ！」

僕(ぼく)は嬉(うれ)しくって嬉(うれ)しくって笑(わら)った！

待(ま)ってろよ十三番目(じゅうさんばんめ)の魔女(まじょ)！

絶対(ぜったい)に正体(しょうたい)を暴(あば)いてやるからなっ！