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「皆・・・、本当にありがとうっ!
さぁ・・・、遠慮しないで食べてくれっ!」
やっと口上が終わったっ!
「いただ・・・。」
「さぁ続いては俺様が、
乾杯の挨拶をさせて貰おう!
皆の者・・・、グラスを持て!」
私が手を合わせたと同時に、
守屋がそんな事を言い出した。
くうっ!まだ食べらんないのっ?
一瞬イラッとしたが、
そう言う儀式も必要なのだろう・・・。
箸を置きグラスを持つ。
「今回の作戦は、
非常に困難な物であった・・・。
しかしっ!我々の団結力と、
そしてっ!決して諦めない心がっ!
・・・今日の勝利を導いたのだっ!」
ああ・・・、やっと食べられるっ!
「これも一重にっ!」
「長いわっ!
乾杯って一言で良いのよっ!」
我慢の限界を越え、
とうとうツッコんだ私っ!
「そうだよ~!
お腹ペコペコなんだからね~!」
先程まで、
かりんとうを食べてた摩子の台詞に、
多少の違和感を覚えたが、
そこはスルーする私。
「はい、かんぱ~い!」
先輩があっさりと取った音頭に、
「カンパ~イ!」
と皆がグラスを掲げた。
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