それぞれの思惑

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直接(ちょくせつ)牙龍会(がりゅうかい)()っちゃうと、  (あぶ)ないじゃないですか~!  それでボスである宝陽(ほうよう)さんに、  紹介(しょうかい)して(もら)ってから()けば、  安全(あんぜん)だから(さき)此処(ここ)()たんですよ。」 (わたし)心中(しんちゅう)()らないガキは、 ニコニコしながら(はなし)(つづ)けている。 ・・・()いわ。 お(のぞ)(どお)望月(もちづき)紹介(しょうかい)してあげる。 アンタを(いじ)めるのは望月(もちづき)(まか)せる(こと)にするわ。 「そう()(こと)なら、  此処(ここ)望月(もちづき)()んであげる。  ちょっと()ってなさい、  (いま)はウチの社長付(しゃちょうづき)運転手(うんてんしゅ)だから、  ()ぐに()れるから・・・。」 (わたし)はそう()ってスマホを()()した。 この(あと)・・・、 このガキが(あじ)わうであろう恐怖(きょうふ)想像(そうぞう)して、 (かお)()みを()かべながら・・・。 「すみませんが()かいのカフェに、  ()()しいんですけど。」 このガキがぁぁぁあっ! 図々(ずうずう)しいにも(ほど)()るわよっ! ・・・まあ会社(かいしゃ)(まえ)で、 (いじ)めさせる(わけ)にもいかないわね。 「()いわよ~、  カフェに()かせるから()ってて。」 にこやかにそう()って望月(もちづき)電話(でんわ)()ける。 「よろしくお(ねが)いしま~す!」 ペコリと(あたま)()げて、 ガキはカフェに()かって()った。 『はい、望月(もちづき)です。』 「趣味(しゅみ)(わる)いオジさんのアナタに()いたいって、  可愛(かわい)(おんな)()()てるわよ~。」 『・・・は?』 「()かいのカフェで()ってるから、  ・・・キッチリ地獄(じごく)()せてあげてね。」 『・・・し、承知(しょうち)しました。』
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