29人が本棚に入れています
本棚に追加
「直接牙龍会に行っちゃうと、
危ないじゃないですか~!
それでボスである宝陽さんに、
紹介して貰ってから行けば、
安全だから先に此処に来たんですよ。」
私の心中を知らないガキは、
ニコニコしながら話を続けている。
・・・良いわ。
お望み通り望月を紹介してあげる。
アンタを虐めるのは望月に任せる事にするわ。
「そう言う事なら、
此処に望月を呼んであげる。
ちょっと待ってなさい、
今はウチの社長付の運転手だから、
直ぐに来れるから・・・。」
私はそう言ってスマホを取り出した。
この後・・・、
このガキが味わうであろう恐怖を想像して、
顔に笑みを浮かべながら・・・。
「すみませんが向かいのカフェに、
来て欲しいんですけど。」
このガキがぁぁぁあっ!
図々しいにも程が有るわよっ!
・・・まあ会社の前で、
虐めさせる訳にもいかないわね。
「良いわよ~、
カフェに行かせるから待ってて。」
にこやかにそう言って望月に電話を掛ける。
「よろしくお願いしま~す!」
ペコリと頭を下げて、
ガキはカフェに向かって行った。
『はい、望月です。』
「趣味の悪いオジさんのアナタに会いたいって、
可愛い女の子が来てるわよ~。」
『・・・は?』
「向かいのカフェで待ってるから、
・・・キッチリ地獄見せてあげてね。」
『・・・し、承知しました。』
最初のコメントを投稿しよう!