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「それって・・・、
本気で魔女を探してんじゃ無いって事？」
驚いた顔で凛斗は言う。
「当然だ。
そもそも情報が少な過ぎるのだ。
犯人像を推理する事すら出来ん。
こんな乏しい情報で見付けられるのなら、
既に警察が逮捕しているだろうな。」
「鏡ちゃん達は魔女を探すのに、
本気になってくれたんじゃ無いのっ？」
凛斗は椅子から腰を浮かし、
俺に食って掛かるように言った。
「最初から不可能だと言ってただろ？
その点では俺もアイリーンも、
意見は一致している。」
俺は突き放すかのようにそう言った。
「そ・・・、そんな・・・。」
絶望したかのように、
力無く椅子に腰を下ろす凛斗に、
「何故タナトスは魔女を見付けたいのだ？」
と俺は質問してみた。
「・・・何かね、
早く魔女を見付けないと、
・・・上手く言えないんだけどね、
・・・ヤバイって気がするんだ。」
「・・・タナトス。
それは一種の強迫観念と言う物だ。
お前はノートパソコンの動画の内容に、
精神的なショックを受けたのだ。
自殺する動画なのだから無理もない。
その精神的ショックがお前に、
魔女を探さなければならないという、
強迫観念を植え付けてしまったのだ。
しかしお前に責任は無いのだから、
十三番目の魔女の事は忘れろ。」
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