29人が本棚に入れています
本棚に追加
そこまで言って凛斗を見た。
項垂れて顔を上げようともしない。
可哀想な気もするが、
我々にはどうする事も出来ないのは事実だ。
諦めさせるより他は無い。
「タナトスよ・・・、
人は己の発言と行動に、
責任を取らねばならないと言う事を、
アイリーンを見て学ぶと良い。
アイリーンが此処に来て、
『望月を紹介して貰えなかった。』
と言ったら次は奴を、
仁田川の牙龍会の事務所前まで連れて行き、
インターホンを押させて置き去りにするからな。」
そこまで言った時に、
九条が店内に入って来た。
顔には笑みが浮かんでいる・・・。
宝陽に望月を紹介して貰えなかったと言う事で、
解放されると思っているのだろうな。
甘いぞ!
更なる地獄がお前を待っているのだ!
俺達の席へ来た九条は俯いて、
「クックック・・・。」
と含み笑いをしてから顔を上げた。
その顔に邪悪な笑みを浮かべて、
・・・こう言った。
「望月さん・・・、
此処に来てくれるってさぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!」
こっ・・・、この女っ!
爆弾抱えて突っ込んで来やがったあっ!
最初のコメントを投稿しよう!