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その男の人は続けて言った。
「どちらさんかと思えば何時ぞやの、
聞屋の振りしてた兄さんと、
ボディーガードの姉さんでしたか。」
この人が望月さんだ！
ブンヤって何の事か解んないけど、
前の小夜さんの事件の時、
詩夜璃さんはタイガーさん達と、
小夜さんのボディーガードしてた。
それを知ってるって事は、
この人が望月さんだ！
「初めまして！
僕は東木凛斗です！」
ヤクザ屋さんは、
礼儀に厳しいって聞いた事あるから、
僕は立って挨拶をした。
「これは御丁寧にどうも望月です。」
望月さんはそう言ってお辞儀してくれた。
・・・良い人みたいだ。
「東木君・・・でしたね？
前の時には顔を見掛けなかったが・・・。」
望月さんに聞かれたので、
「あ、小夜さんの時は、
戸繰社長の音声データを、
コピーする為に部屋に待機してました。」
そう僕が答えた時、
「お、おいそれは・・・。」
鏡ちゃんが何か言いかけた。
「音声データをコピー？」
望月さんに聞かれたので、
「あ、牙龍会の人達に、
音声データを奪られても良いように、
音声データを僕のパソコンに送信するからって、
鏡ちゃんに部屋に待機してろって言われてたんです。」
そう答えた。
「それじゃあの最終決戦って・・・、
する必要なんて無かったの？」
詩夜璃さんが鏡ちゃんにそう聞いた。
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