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電話する振りしただけで、
これだけビビってくれると楽だな・・・。
小賢しい兄さんも、
ボディーガードの姉さんも、
見てて可哀想になるくれえ青ざめてる事だし、
後はこいつらの土下座動画でも見せりゃ、
お嬢さんの溜飲も下がるだろう。
こいつらが何やらかして、
お嬢さんを怒らせたのかは知らねえが、
それ以上はやり過ぎになっちまうからな。
「あの・・・望月さん勘違いしてますよ。
僕等はアルバイト紹介してもらいに、
望月さんに会いに来たんじゃないんですよ。」
東木ってガキがそう言ってきやがった。
コイツ・・・、
全然ビビって無えっ!
胆が太えのか、
脅しが理解出来ねえバカなのか、
どっちか判らねえが・・・。
コイツ全然ビビって無えっ!
「あぁ?」
ドスを効かせた返事 をして睨み付けるが、
東木は怯む様子も無く、
「僕等は望月さんに、
闇ルートの売人を紹介して欲しいんです!」
綺麗で真っ直ぐな眼で、
薄汚れて澱んだ俺の眼を見ながら言った。
こんな眼をしてる奴は嫌いじゃねえ。
「闇ルートの売人だぁ~?
バカかっテメエは?
今テメエが紹介しろっつった奴等はな~、
怪我人見付けたら、
財布抜き取った後小便引っ掛けて、
ヘラヘラ笑ってるようなクソなんだぞ!
そんな奴等に会ってテメエは何買うつもりだ?」
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