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『晶雅楼』
有鐘では最高級の中華料理店だ。
僕等に払える金額では無いので、
お金は全部エリルーさんが出してくれる。
多分こんなお店に入れるなんて、
僕の生涯で二度と無いだろう。
ここで記念すべき初の僕達のチーム、
『断罪人寄合処本所』のオフ会が開かれる。
「なるほどね～。
十三番目の魔女を探す為に、
望月に会いに来たって訳なのね～。」
皆の到着を待ってる間に、
エリルーさんとネッピーに僕は事情を説明した。
「リンク・・・さっきも言ったが、
闇ルートの売人の居所は俺も知らねえんだ。
実を言うとな・・・俺が牙龍会に行ってたのも、
そいつらを探し出す為だったんだよ。」
「でも卸元が判んないけど、
有鐘に居るって書いてたよ？」
「ああ・・・何とか一人は見付けた。
それで総合商社を探る為にな、
暫く泳がせて見張ってたんだが・・・。」
「総合商社って何？」
「ああ正体不明の卸元の事を、
牙龍会じゃそう呼んでんだ。
それで俺達が探り入れてんのがバレたんだろうな。
せっかく見付けたソイツは二日後・・・、
穗木谷の港に浮かんでたよ。」
「それって・・・殺されたって事？」
「そうだ・・・。
釣り人の格好させて、
事故死の偽装工作してたがな。」
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