第1話:「伝説の勇者の剣かもしれない」

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始めて見る剣というものに興味がわいてくる。 イチモツの身長の半分近くはある長さだろうか。 イチモツ「重いな」 16歳の腕力にはずしりと重い。 畑を耕すための鍬とはまた違った重みがある。 泥にまみれているが、特別な作りをしているような気がする。 イチモツ「そうだ」 痛みをかかえながら、イチモツはその剣を持って川の方に向かって歩き始めた。 見覚えのある景色・・・、村までは近いようだ。 バシャバシャ 目の前の川の水で先ほど拾った剣の泥を落としていく。 すると少しずつその姿が現れてきた。 イチモツ「へぇ・・・」 その剣は文献で読んだ事があるものとは異なる形状をしていた。 剣の柄の部分には金色に輝く宝玉が2つ取り付けられている、硬いのか、柔らかいのか、何で出来ているのか材質は分からない。 鞘を抜いてみると、刃はついているが切っ先が丸みをおびている、これで本当に切れるのだろうか。 イチモツ「不思議な形をしているな」 イチモツは初めて見る剣に俄然興味津々が湧いてくる。 イチモツ「えいっ!やぁっ!とぉっ!」 はじめて剣を振りかざしてみせるが、 イチモツ「うわっととと・・・」 剣の重さにむしろイチモツの身体の方が踊らされてしまっている。 イチモツ「イチモツの剣!・・・なんちゃって」     
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