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始めて見る剣というものに興味がわいてくる。
イチモツの身長の半分近くはある長さだろうか。
イチモツ「重いな」
16歳の腕力にはずしりと重い。
畑を耕すための鍬とはまた違った重みがある。
泥にまみれているが、特別な作りをしているような気がする。
イチモツ「そうだ」
痛みをかかえながら、イチモツはその剣を持って川の方に向かって歩き始めた。
見覚えのある景色・・・、村までは近いようだ。
バシャバシャ
目の前の川の水で先ほど拾った剣の泥を落としていく。
すると少しずつその姿が現れてきた。
イチモツ「へぇ・・・」
その剣は文献で読んだ事があるものとは異なる形状をしていた。
剣の柄の部分には金色に輝く宝玉が2つ取り付けられている、硬いのか、柔らかいのか、何で出来ているのか材質は分からない。
鞘を抜いてみると、刃はついているが切っ先が丸みをおびている、これで本当に切れるのだろうか。
イチモツ「不思議な形をしているな」
イチモツは初めて見る剣に俄然興味津々が湧いてくる。
イチモツ「えいっ!やぁっ!とぉっ!」
はじめて剣を振りかざしてみせるが、
イチモツ「うわっととと・・・」
剣の重さにむしろイチモツの身体の方が踊らされてしまっている。
イチモツ「イチモツの剣!・・・なんちゃって」
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