第1話:「伝説の勇者の剣かもしれない」

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剣を太陽にかざして笑ってみせた。 パシャッ その時、人の気配がした。 イチモツ「誰だ!?」 パシャッパシャッ 明らかに人だ、人の気配が近づいてくる。 警戒するイチモツ。 ???「イチモツ?」 聞きなれた声だ。 岩影からその姿を現したのは・・・ イチモツ「なんだ、シコルか」 1つ年上の少女で、オフホワイトの一人娘だ。 同じ屋根の下で暮らす彼女はイチモツにとって友人であると共に姉のような存在でもある。 シコル「こんなところで何してるの?」 イチモツ「シコルは?」 シコル「私は川へ洗濯に。」 ズボンのや腕の裾をまくって、普段はおろしている髪も後ろで結っている。 完全に仕事のスタイルだ。 シコル「イチモツは今日は山へ芝刈りに行ったんじゃないの?」 だがイチモツの異変に気付く。 身体中に擦り傷や切り傷を見つけたのだ。 シコル「・・・どうしたの!?傷だらけじゃない」 イチモツ「実は・・・」 イチモツは山に行ってからのいきさつを話した。 シコル「これが剣なのね・・・」 シコルも剣を見るのはこれがはじめてだ。 興味深く、柄の方から切っ先の方へとまじまじと見つめる。 シコル「この2つの玉とか、おもしろい宝飾をしているわね」 素人目に見てもやはり変わった形状のようだ。     
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