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シコル「不思議ね、村の近くにこんなものがあったなんて。
もしかしたらこの村には、私達の知らない伝承がまだあるのかもしれないわね」
イチモツ「とりあえず、村のみんなに聞いてみようか。
村長なら何か知ってるかもしれないしね」
シコル「そうね」
シコル「えっ・・・?」
その時、2人は異変に気付く。
オレンジ色の空に、村の方から黒煙が上がっているのだ。
シコル「何かあったのかしら?」
イチモツ「早く戻ろう!」
2人は村に向かって走り出した。
ドサッ
村の光景を目の当たりにしたシコルは抱えていた洗濯物を落とした。
そこには信じがたい光景が広がっていたからだ。
???「ガルルッルルルル!グシャッグシャッ」
村人A「たすけてーーーーっ」
見たことのない異系の姿のものが村人を襲っているのだ。
毛むくじゃらで人の倍ほどの大きさがあり、両手からは長い長い爪が伸びている。
???「ギャルルルル!」
村人A「ああああぁぁぁっ」
村人B「ぎゃーーー」
平和慣れした村人達はなすすべもなく殺やられていき、地面は血に染まっていた。
知った顔の者が何人も倒れている。
異形のものは次々と目の前の獲物へと襲いかかる。
イチモツ「あれ、本で読んだことがある!
魔獣だ!たしか・・・魔獣チンカス!」
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