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かつて魔王がいた時代にしかいなかった魔獣がどうしてこんなところに・・・。
魔獣は村人を捕食するでもなく、ただただ惨殺を繰り返していく。
シコル「・・・」
恐怖と混乱でシコルは言葉にならない。
オフホワイト「逃げろーーー!逃げるんだーーー!!」
村長のオフホワイトは村人達を避難させるべく、声を枯らして叫び続けていた。
イチモツ「くっ、なんとかしなきゃ・・・、でもどうしたら・・・」
イチモツは考えを巡らせ、あたりを見渡す、しかし何も見つからない。
とにかくシコルだけでも守らなければ。
イチモツ「シコル!しっかりしろ!動けるか!?」
シコル「ダメ・・・」
シコルは足がすくんでその場から動く事すらできない。
イチモツ「くそっ」
チンカス「グルルルルッ」
そして魔獣チンカスの視線が村長オフホワイトを捕らえた。
オフホワイト「ヒッ・・・」
魔獣チンカスがオフホワイトに襲いかかる。
イチモツ「くっ、うおおおおおおおおおっ!」
イチモツは育ての親であるオフホワイトへの危険を察知すると、思わず身体が動いた。
今日拾った剣の鞘を抜き、チンカスへと斬りかかる。
シコル「イチモツ!!」
ガキィーーーーン!
しかしイチモツの剣はチンカスの長い爪で受け止められる。
イチモツ「ぐうぅ・・・」
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