第1話:「伝説の勇者の剣かもしれない」

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しかも斬れない、爪にはそれだけの硬さがあるという事か。 そしてチンカスはニタリと余裕の笑みを浮かべた。 イチモツ「なん・・・だと・・・。こいつ・・・」 どれだけ力を入れてもイチモツの剣はビクともしない。 チンカス「グアアアッ!」 そしてチンカスはイチモツの身体をそのまま薙ぎ払った。 イチモツのカラダは軽々と宙に浮き、シコルの目の前まで吹き飛ばされる。 イチモツ「ぐはぁ!」 シコル「イチモツ!」 たったの一撃で大ダメージだ。 イチモツ「ぐふっ・・・」 全身を打ちつけた衝撃のせいで、立ち上がる事が出来ない。 シコル「イチモツ!イチモツ!」 イチモツのもとに駆け寄るシコル。 顔は涙でぐしゃぐしゃだ。 チンカス「グルルルルッ」 そこへ標的をイチモツへと変えたチンカスが迫る。 逃げる事のできない獲物にゆっくりと近づく。 オフホワイト「イチモツっ!逃げろーーーーー!」 イチモツ「ぐっ・・・」 絶体絶命、チンカスがその長い爪を振りかぶった。 シコル「神様・・・!」 シコルはイチモツをかばうように覆いかぶさった。 その時、シコルの手がイチモツの握っている剣の2つの金の玉に軽く擦れた。 するとその瞬間、剣が急に白く光り輝きだした。 シコル「え・・・?」 剣から発せられる強い光が村中を包み込む。     
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