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しかも斬れない、爪にはそれだけの硬さがあるという事か。
そしてチンカスはニタリと余裕の笑みを浮かべた。
イチモツ「なん・・・だと・・・。こいつ・・・」
どれだけ力を入れてもイチモツの剣はビクともしない。
チンカス「グアアアッ!」
そしてチンカスはイチモツの身体をそのまま薙ぎ払った。
イチモツのカラダは軽々と宙に浮き、シコルの目の前まで吹き飛ばされる。
イチモツ「ぐはぁ!」
シコル「イチモツ!」
たったの一撃で大ダメージだ。
イチモツ「ぐふっ・・・」
全身を打ちつけた衝撃のせいで、立ち上がる事が出来ない。
シコル「イチモツ!イチモツ!」
イチモツのもとに駆け寄るシコル。
顔は涙でぐしゃぐしゃだ。
チンカス「グルルルルッ」
そこへ標的をイチモツへと変えたチンカスが迫る。
逃げる事のできない獲物にゆっくりと近づく。
オフホワイト「イチモツっ!逃げろーーーーー!」
イチモツ「ぐっ・・・」
絶体絶命、チンカスがその長い爪を振りかぶった。
シコル「神様・・・!」
シコルはイチモツをかばうように覆いかぶさった。
その時、シコルの手がイチモツの握っている剣の2つの金の玉に軽く擦れた。
するとその瞬間、剣が急に白く光り輝きだした。
シコル「え・・・?」
剣から発せられる強い光が村中を包み込む。
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