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そうしてイチモツは軽く身支度を済ませた。
オフホワイト「あまり多くはないが、持っていきなさい」
それはオフホワイトがイチモツの為に村中からかき集めてくれた旅の資金だった。
オフホワイト「そしてこれを・・・」
オフホワイトはイチモツに1枚の紙を渡した。
イチモツ「これは?」
オフホワイト「それはお前が捨てられていた時、一緒に籠の中に入っていた一通の手紙じゃよ」
イチモツ「!!」
手紙には短くこう書かれていた。
「この子をどうかよろしくお願いします。 テンガ イロハ」
イチモツ「テンガ・・・イロハ・・・」
オフホワイト「おそらく、それがお前の本当の両親の名前だろう」
シコル「イチモツのお父さんとお母さん・・・」
オフホワイト「魔王を倒して平和を取り戻したら、探してみなさい」
イチモツ「はい!」
イチモツは手紙を大事にしまった。
シコル「ごめんなさい、私何もできなくて・・・」
イチモツ「大丈夫、俺は帰ってくるよ。ここが俺の家だからね。
それに、俺の家族はやっぱりここまで育ててくれたみんなだよ。」
シコル「イチモツ・・・、本当は行って欲しくない。
でも・・・、頑張ってね」
イチモツ「あぁ、行くよ!」
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