第1話:「伝説の勇者の剣かもしれない」

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イチモツは赤ん坊の頃、村の入口に捨てられていた。 村の者に見つけられたイチモツは、その後村長オフホワイトの家に引き取られ、我が子のように大事に育てられた。 イチモツという名は「大きく健康に育ちますように」という願いを込めてオフホワイトに付けられた。 村の皆から愛されて育ったイチモツは、幼き頃から村のために働くしっかり者だった。 イチモツ「ふぅ、これでしばらくは大丈夫かな」 収穫期を終えた畑を次の季節のために耕し直す。 余計な雑草を取り除き、肥料が畑にのみ栄養がいくようにする。 ひと仕事終えて、イチモツは帰路につこうとした。 その時、 ???「グルルルルルルル・・・」 どこからともなく、聴いたことのない生物の鳴き声が聴こえた。 イチモツ「なんだ?このあたりには大きな獣はいないはずだけど・・・」 ???「グルルルルルルル・・・」 威嚇するような鳴き声は次第に大きく、しかもこちらに徐々に近づいてくる。 イチモツ「くっ・・・」 静寂が鳴き声を引き立て、より一層恐怖を駆り立てる。 あたりを警戒して後ずさりするイチモツ。 ズルッ! イチモツ「しまった!」 急な斜面に脚を滑らせてしまった。 イチモツ「う、うわああああああああああああ」 イチモツは山を滑り落ちていってしまった。     
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