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改めて部屋を借りたら、お金はいくらかかるだろう。てか、毎日海を渡らなきゃならないって嫌だな。大学生だから、そこまで毎日じゃないにしても、船はそんなに得意じゃないし。
その時、優しい声が頭の上を越えていった。
「町山さん、どうしたの?」
私の頭の上を越えていった、声の主。振り替えってみると、彼はそこにいた。
容姿端麗。
眉目秀麗。
顔を見た瞬間に、そんな四字熟語が思い浮かぶ。男の人だから、格好良いってなりそう。だけど、この人の顔は格好良いってよりも美しい。
まるで少女漫画に出てくる、完全無欠な王子さまキャラのよう。
切れ長の目に、吸い込まれてしまいそう。
「あっ……」
今、自分が置かれてる状況より。彼に見とれて、色々な事を忘れている程になっていた。
こんなにも、美しい男の人っているんだ……
声も、優しそうで素敵だったし。
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