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目を覚ますと、石組の天井が目に入る。
天井だけじゃなく、床も三方の壁も石組だったりして窓もない。明かりは、壁の小さなランプだけ。そして、残った一面の壁には扉付き鉄格子。てか、鉄格子は壁じゃないよね。
その状況を整理すると、私がいるのは牢屋の中って事になる。
えっ、何で?
私、何か悪い事した?
でも、すぐに思い出す。
「そっか、私はここで暮らすんだった」
ここは、あるお屋敷の地下にある牢屋。いわゆる、地下牢ってやつ。
ここは先代だか先々代の、御当主の趣味で作られたらしい。そこに、私は押し込められてしまった。でも、その地下牢に鍵はかけられていない。あくまでも地下牢を、私の部屋として提供してもらったんだった。
そう、私はこのお屋敷に居候する。
「でも、何でこうなったの?」
私のキャンパスライフは、こんな奇妙な場所を拠点としなければならなくなった。
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