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『ただ、頭をぶつける直前に見えたものがあります……』
「なんだね!?」
『俺の頭上でハッシーが飛んでいました……そのハッシーにリュウのバイクがぶつかりました……』
「なんだって!?」
『さぁ、そろそろ俺もリュウ達の所に行こうと思います……リュウが付けたあだ名のように行こうと思います……』
タク君は右手で拳を握り、空に向かって突き上げた。あのシーンのまんまだ。
その時、タク君の拳に光の粒子が集まり始め、それはカラスとなった。
『人間さん、いつも胡桃をありがとう……』
『「ハッシー!?」』
なんとそれはハッシーだったのだ!!
『カー……人間さんが来なくて寂しかったカー……誰も胡桃を割ってくれなくてあんなに置いてしまったカー……罰が当たったカー……子供さんにも悪いことしたカー……』
「ハッシー!聞かせてくれ!」
私は急いでハッシーに問いかけた。
「その子供とは何があったんだい!?」
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