7人が本棚に入れています
本棚に追加
『その時目の前で起こっていること、全てが理解できませんでした……元々体の弱かった私は心臓発作を起こし誰も助けられないまま……うぅっ……!!』
あぁ……これはみんな泣き崩れるのも分かる……。
「……辛かったでしょうがこれは誰も悪くありません……事故です。
また生まれ変わったら皆さんが仲良くなれるよう私も祈ります。どうか後悔などせずに成仏してください」
私の言葉を聞いた四人はそれぞれ最愛の人と手を取り合い、そして見つめ合いながらキラキラと空に向かって消えて行った。消える瞬間はお互いの目を見て微笑んでいた。とても美しい光景だと思った。
さて、高橋さんにぶつかったのはリュウという少年なのか?
どちらにせよ、私に憑いて来ている青年がリュウという少年を気にしているのだ。
そのリュウ君を探そう。
私はとても美しく、そしてとても悲しい現場となった庭を後にして道路へと戻った。
最初のコメントを投稿しよう!