7・鈴木夫婦と高橋夫婦

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『その時目の前で起こっていること、全てが理解できませんでした……元々体の弱かった私は心臓発作を起こし誰も助けられないまま……うぅっ……!!』 あぁ……これはみんな泣き崩れるのも分かる……。 「……辛かったでしょうがこれは誰も悪くありません……事故です。 また生まれ変わったら皆さんが仲良くなれるよう私も祈ります。どうか後悔などせずに成仏してください」 私の言葉を聞いた四人はそれぞれ最愛の人と手を取り合い、そして見つめ合いながらキラキラと空に向かって消えて行った。消える瞬間はお互いの目を見て微笑んでいた。とても美しい光景だと思った。 さて、高橋さんにぶつかったのはリュウという少年なのか? どちらにせよ、私に憑いて来ている青年がリュウという少年を気にしているのだ。 そのリュウ君を探そう。 私はとても美しく、そしてとても悲しい現場となった庭を後にして道路へと戻った。
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