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「うん、私はそのリアルファントムになった原因を聞きたいんだがね……」
すると急に静かになったリュウ君。
『……俺のマブダチのタクを迎えに行こうと走ってたっス……タクが見えてきたとこで、何故かスリップしたっス……実は免許取ってそんな経ってなかったっスからテンパりました……
テンパったまま俺の愛車は縁石と縁石の間から歩道に入ったっス……ヤベェって思って前後同時にブレーキをかけちまったっス……
タイヤロックされて俺は振り落とされて、ここの家の中に飛ばされたっス……愛車はタクに乗り上げたっス……』
「え!?そのタク君?を撥ねたの!?」
『いや、轢かれるタマじゃないっス……そのままの意味っス……乗り上げたっス……』
待って!タク君は何者!?
『飛ばされて爺さんにぶつかった時に、骨が折れる音が聞こえたっス……そのまままた歩道に飛ばされて落ちた時に、たぶん俺は頭が割れたっス……』
リュウ君……割れた姿じゃなくて良かったよ……。
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