秘密の恋

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「雨・・・」 「えっ」 外に出ると上からポツリ、ポツリと雨が手の甲に当たり、徐々に地面を濡らしていくのがわかる 「天気予報で今日が雨って言ってたっけ?傘持ってきてないのに。美結は持ってきた?」 「持ってきてないって。通り雨だったらいいけど、急いで帰らないとやばいね」 「そうだね」 美結と一緒に急ぎ足で校門を通ろうとした時、先輩が傘をさして彼女と歩きだした 偶然、目が合うと無意識に「お疲れさまです」と頭を軽く下げて挨拶をした自分に驚いた そして私と先輩との距離が明らかに遠く離れたのを感じとり、隣にいる彼女の幸せそうな笑顔を目の当たりにすると、心の底から羨ましくてたまらない 今更、告白しても先輩から振られるのはわかっている だから先輩達の関係がいつまでも続くようにと願う事しかできないのだ
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